冬時間に向かい、朝8時でも真っ暗なオランダです。
平日は朝6時に起きてお弁当を作るのですが、家族を職場や学校に送り出した後でも、そんなわけで外はまだ真っ暗。
その真っ暗な中、家族に「行ってらっしゃ〜い♪」をした後は、一人でゆっくりコーヒーと朝ご飯をいただくのが常。でも、今朝は何だかやたら眠かった…。
少しだけソファで横になるつもりで、ゴロン。でも、そのままぐっすりと寝入ってしまったようで…。
それが本日の失敗の元。
玄関チャイムの音で目を覚まし…。
あ〜っ! レッスン時間!
そうなのです。本日も刺繍教室。慌ててソファから飛び起きて時計を見ると、お約束していた10時15分。
あ〜っ。どうしよう〜。まだパジャマのまま…。
でも、玄関の外には生徒さんお二人。これが配達人とかなら居留守を使っちゃうところですが、そんなわけにはもちろんいきません。
パジャマのままドアを開けましたが、生徒さんお二人はもちろんビックリ! 「具合が悪いんじゃ…?大丈夫ですか? また出直します」と、やたら心配されてしまって、もう穴があったら入りたい…状態。
いやいや、ただただ二度寝してしまっただけなんです…。
というわけで、とりあえずお二人にはリビングでチクチクしていただいて、私は2階で身支度。
あ〜、朝の二度寝は危険過ぎますね…。でも、二度寝ってどうしてあんなに熟睡しちゃうんでしょ??? 今度からはお教室の日に朝のソファでゴロンは絶対禁止です〜。
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というわけで、リビングで待っていただいていた本日の生徒さん方。ハーグ在住のお二人です。
お待たせしてしまって本当に申し訳ない限り…。というか、パジャマ姿で出迎える刺繍教室って他にないですよね。以後気をつけます、はい…。
ただ、今朝の惨状を予感(?)していたのか、いつもは朝やる掃除やケーキ作りを昨晩に全てし終わっていたので、その点では慌てないで済みました。(でも、できればお寝坊のほうを避けたかった…)
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さて、本日のお二人。ご自宅で途中まで色々と刺してきたものを見せて下さいました。
まずは、Rさん。レッスンは1ヶ月ぶりだったのですが、その間いくつも作品作りをなさっていて本当に素晴らしい!
今は小物を中心に、本のチャートを見てどんどん刺し進めていらっしゃいます。
本日はかがりでよく使われるピコットを練習。きれいに大きさを揃えるコツを伝授いたしました。
初めてのピコットとは思えないほどお上手です。
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そして、Nさん。今はクリスマスものをたくさん刺していらっしゃいます。
同じデザインでも布や糸の合わせ方を替えると、かなり違う雰囲気の作品になります。この組み合わせを考える作業はまたハーダンガー刺繍の面白さの一つだと思います。
そして、こちらの作品も色がとっても素敵!グリーンとブルーとグレーが合わさったような色合いの糸。なんて素敵な色味なんでしょう〜。
こちらを見せていただいた時に、これはDMCの糸ではないなぁ…と思ったら…。やはり違っていて、Venusの糸でした。
このVenus刺繍糸はタイ製なのですが、DMCより価格が抑えめ。日本の手芸店で売られているのかどうかはよく知りませんが、オランダではよく見かける糸です。
私はDMCが好きなのですが、こういう色味を見るとVenusの糸も使ってみたくなります。渋めの色合いで大人な感じが本当に素敵!
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さて、今回のお二人。クリスマスものを刺していらっしゃるということで、ラメ糸の金糸を多用しています。ただ、お二人とも25番刺繍糸の金糸を使っていらっしゃって、「とても刺しにくいんです〜。すぐにボソボソになっちゃうし…」とお困りの様子。
そうなのです。クロスステッチならば25番糸の金糸で十分綺麗に刺せるのですが、ハーダンガー刺繍の場合は糸で「かがる」箇所が多いので、25番のラメ糸だと強度的にもあまり使い勝手が良くないのです。
というわけで、私が使っているのはこちらのラメ糸の数々。
これらのラメ糸はどれも比較的ハーダンガーには使いやすいと思います。
中でも断トツお薦めなのが、こちら。
ラメの輝きが他のものとは全く違うし、何より柔らかいので刺しやすいのです。ハーダンガー刺繍をされる方には断然お薦めの金糸。ただ、気持ち太めなので、カウント数の大きいリネンには向きません。
このラメ糸はイギリスに出かけた時に試しに購入してみたのですが、買って大正解でした。残り少なくなってきているので、また買ってこなくちゃ。