アンジェリーク

2016年10月2日

デルフトのアンティーク市で出会う刺繍

アンティーク市に並ぶアンティーク刺繍の数々

デルフトのアンティークマーケット。

毎年4月半ば〜10月初旬にかけて デルフト旧市街で開催されるのですが、今年もそろそろお終いの時期に近づいてきました。

このアンティーク市には刺繍作品もたくさん並ぶので、開催期間中にはしょっちゅう旧市街へと足を運びます。

毎年のように刺繍作品をチェックしていると、「これは今買うべきもの」「これはまた次の機会に買えばいいもの」の区別がつくようになってくるから不思議…。

以前、日本のステッチ仲間から「なぜアンティークの刺繍作品がそんなに出回っているの?」と聞かれたことがあるのですが、私なりの見解は…。

それぞれの作品を刺した持ち主が高齢になって老人ホームに入ったとか亡くなったとかで、ご家族の方たちがその処分に困ってアンティーク市場に持ち込むとかそういう事情が多々あるのではないかと…。

私自身もたくさんの刺繍作品を刺してきていますが、自分がいなくなった後に作品群がどこかに捨て去られるのではなく、こうやってアンティーク市に出回って、刺繍好きのどなたかに大事にしていただけたらこんなに嬉しいことはないなぁと思ったりもします。



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そんなアンティーク刺繍の写真をいくつかご紹介♪

オランダ前女王ベアトリクスの結婚記念クロスステッチ。

ベルプル用の刺繍も種類が豊富です。



額付きのものも多数見かけます。



可愛らしいティーコゼ。
凝ったデザインで、上記ティーコゼの裏側はこんな感じになっていました。



今は亡きアムス在住のMies Bloch(ミース・ブロッホ)さんが、60〜70年代にかけて発表した作品。ミースさんの作品は当時のオランダで大人気だったらしく、アンティーク市には必ずのように彼女の作品が並んでいます。
この上記作品の図案は手元にあるのですが、店主さんが一つ一つのモチーフを丁寧に説明して下さいました。

その中で初めて知ったのが、真ん中上部の時計。これはフ
リースラント州独特のものだということ。ちなみに、こういう時計の実物もアンティーク市に並んでいます。




Mies Blochさんの作品。これも毎年のようにアンティーク市でしょっちゅう見かけます。これはリネンがかなり茶色なので、我が家にある同じ図案のものとはだいぶ雰囲気が違っていました。



今さらですが、写真をクリックすると拡大されます。

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