今は亡き、オランダのクロスステッチ作家Mies Bloch(ミース・ブロッホ)の図案本。 オランダの伝統的な
ページをパラパラとめくると、オランダに住んでいたことのある人、旅行したことのある人なら、「あーっ! この光景見覚えある〜!」という図案を見つけて嬉しくなること間違いなし。
1970年代発行の本なので少しノスタルジックな雰囲気ですが、今現在のオランダの風景と大して変わらない世界がそこには広がっています。
実は、この本に出会うまでには、ちょっとしたストーリーがありました。
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数年前のデルフト・アンティーク市にて。
いつものように、運河沿いに立ち並ぶたくさんの出店の品物をチェックしながら歩いていた時…。とある出店の少し薄汚れたクロスステッチ作品が目に留まりました。
汚れているし、どうしよう…。でも、ものすごく惹きつけられる…。刺し目もとても美しいし…。でも、この汚れ落ちるかしら…?
迷っている私に、店員さんが「値引きするから買いませんか?」とお薦めしてきました。
で、購入!
家に戻ってきて洗濯すると汚れはきれいに落ちて、とても美しい光景が目の前に現れました。
アンティーク市で出会った作品 |
そして、翌週のアンティーク市にも出かけたのですが、その時に出会ったのが 最初に記したクロスステッチ本だったのです。店先でパラパラとページをめくると、「先週買った馬車の図案が載っている!」
そこで初めて、この馬車の図案を作成した方のお名前が
Mies Bloch(ミース・ブロッホ)さんだということを知りました。
もちろん! この本は即買いです。
アンティーク市で購入した「作品」と「本」 |
そして、さらに後日談が…。
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あまりの奇遇さが嬉しくて、フェイスブックのクロスステッチグループに この出来事を投稿したのですが、驚くほどの物凄い反響!
そして、にわかにFBのステッチャーさんたちの間で「ミース・ブロッホ現象」が沸き上がり、日本の中古刺繍本のサイトで僅かに取引きされていたミースさんの本が次々と売り切れ状態。なんか凄い…と、その現象に本当に驚いたことをよく覚えています。
私がこの本と出会った頃のネット情報では オランダ語の「Mies Bloch」でしか検索結果がなかったのが、今では「ミース・ブロッホ」でもたくさん反映されて出てきます。
ミースさん旋風はまだまだ日本の一部ステッチャーさんの間で吹き荒れているようですね♪