アンジェリーク

2017年2月21日

ハーダンガー刺繍の大判クロス


ここ最近ずっとクロスステッチの話題ばかりしているような気がするので、たまには本業であるハーダンガー刺繍の話を…。




手芸をしない人でも知っていることが多いクロスステッチとは異なり、ハーダンガーはまだまだ認知度が低い刺繍です。



でも、私は刺繍の中ではこのハーダンガーが一番好き! なぜこんなに好きなのだろう?と思うに、たぶん…。


ハーダンガー刺繍は、自分で好きにデザインしやすい刺繍だから。


誰ともデザインが被らないただ一つの作品。それを次々と生み出していくことができるのがハーダンガー刺繍の魅力のうちの一つ。






とは言っても、もちろんオリジナルデザインの合間に時折、本に載っているものを刺したりもしています。


こちらの作品は
、本に載っていたデザインを少しアレンジして刺したものです。布の周辺すべてに小さめの濃い紺色のビーズをあしらい、手作りタッセル部分には違う種類のちょっと大きめの紫色がかったビーズをつけています。

けっこう昔の作品なので、今見ると、「かがり」の部分などで詰めが甘い刺し方をしているなぁ…と思ったりもしてしまう。

でも、やはり時間をかけて刺したクロスなので、とても愛着があります。



こちらで使用した布は、薄い深緑色がかった36ctリネン。少しアンティーク調に感じられるように…と、布と糸の色をこんな感じに組み合わせてみました。

ハーダンガー刺繍の良いところは、例えば本に載っているデザインを刺すとしても、使用する布や糸の色を自分好みにアレンジできてしまうこと。

私の教室でも、体験レッスンを終えた方がすぐに自分好みの糸と布を組み合わせて、半オリジナルの作品を完成させてしまいます。

自分だけの作品。
「他の人と同じではない」のは、なかなか素敵なものです。





このように、ハーダンガーは「自由度」が高い刺繍です。一応、基本の刺し方はありますが、例えば裏での糸始末や糸継ぎの方法も、教える人によって様々。

どんな刺し方であれ、布のどちらが表か裏か分からない感じで刺すことができれば、それでOK! 

私の教室でも裏をきれいに刺すちょっとしたコツを要所要所で生徒さん方に伝授しています。






さて、こちらのハーダンガークロス。布の四隅に房飾りをつけたので、キッチンなどでちょっとした掛け物としても使えます。

にほんブログ村 海外生活ブログ オランダ情報へにほんブログ村 ハンドメイドブログ 刺繍へ