オランダ北部フリースラント州独特の刺繍で、以前オランダ人
ちなみに、こちらの刺繍作家さんは、オランダ王室関連の刺繍(例えば、王室の結婚式で使われる膝置きクッションなど)を請け負ったことがあるという凄腕の方。
「De Friese Knottedoek」は、オランダの17世紀の刺繍。
男性が結婚の申し込み時にお金を包ん
上記のオランダ人刺繍作家さんのお話によると、「男性がこのリネンにお金を包んで相手の家に行き、相手の家族に受け取ってもらえれば婚約成立となります。が、受け取ってもらえないこともありました。」とのことでした。
ということは…。
もし受け取ってもらえなかったら…。
これを必死にチクチク刺した男性のお母さんや姉妹のガッカリ感は半端なかったことでしょうね、きっと。
さて、こちらのリネン。
ワークショップでは全ての材料が用意されていたのですが、そこにあったのは「40ctリネンと赤い25番糸、そして真っ白なレース糸」。
まずは、白いレース糸で布の周囲をグルグルと何周にも渡ってステッチしていきます。
ほつれどめを兼ねたステッチですが、細かくカウントしながら刺していくので、なかなか根気のいる工程…。
思えば、この時が、後々の「40ctリネンでハーダンガー」を刺すきっかけになったような気もします。
ちなみに、リネンの四隅につけた巻玉は、ワークショップ後に家に戻ってから、8番糸で作ったものです。
リネンの周囲をすべて白糸でステッチしたら、次は25番刺繍糸の1本取りでクロスステッチ。
かなり細かい
そして、飾り文字で彩られた文章部分はオランダ語の古語詩。結婚に関する詩だそうです
このワークショップでは 古語詩の詳しい意味までは把握しきれなかったので、後日オランダ人の知人にこの意味を聞いてみました。
が、その返事は…。
「分からない。読めない。」
私たち一般的な日本人が、平安時代の文書を目の前にした時と同じような感覚なんでしょうね、きっと。
あと、こちらのワークショップでは、そのオランダ人刺繍作家さん作の房飾りを見せていただきました。
こちらの房飾りは、博物館に保存されている古いアンティーク刺繍を彩っていたものを、この作家さんが見様見真似で復元してみたものだそうです。
レース糸だけで作る房飾りですが、編み物でもない。刺繍でもない。そんな感じの作り方。道具として、ちょこっとだけ使うのはマッチ棒のみです。
で、ワークショップ内で作り方を教えていただいたのですが、いやぁ細かい。糸をたっぷり使うのですが、糸をどんなに使っても使っても房が出来上がらな〜い!
というわけで、絶賛放置中です…。
でも、これをリネンクロスの四隅に房としてつけると、とっても素敵なんですよ。
そのうち絶賛放置中を脱却したら、お披露目したいと思います。(って、できる日が来るかしら…?)