アンジェリーク

2017年4月26日

Mies Bloch(ミース・ブロッホ)の『オランダの12ヶ月』〜4月編

ミース・ブロッホのクロスステッチ図案『12ヶ月』。

彼女がイメージするオランダの一年の移り変わりを描いた作品です。


この中の「4月」について、ショップで図案本を購入して下さった方やインスタで繋がっている方など複数の方たちが皆一様に「不思議だなぁ」という感想をお持ちのようなので、少々解説を…。





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ミースさんが描いた「4月」。かつては「Grasmaand(フラスマーントュ)」と呼ばれていました。
オランダ語で「gras」というのは、草や芝生という意味です。つまり、4月は「芽吹く」月。



実際、オランダは4月に入ると街中の緑は徐々に濃くなり、畑のチューリップも下の写真のように 見頃を迎えます。




なのに、なぜミースさんは4月の図案にこの「みぞれ混じりの雨」を選んだのでしょうか? 鉢植えのお花はカラフルなのに、冬の光景に見えますよね?

それは…。

この一場面も、オランダの4月をよく現している光景だからです。




オランダの天候は年間を通して、本当に安定しません。晴れていたかと思うと雨がいきなり降り出し、雨がやんだかと思うと一瞬晴れてまた雨…。
極端な状況になると、我が家でも前庭は晴れているのに後ろ庭は雨…ということが時折あります。


これを書いている今現在も、窓の外を見ると…。
白い雲の中に混ざる黒い雲が次々と流れてきて、晴れているのに小雨が時折降ってきます。今日は雨ですが、昨日と一昨日は晴れ間の中に雹が舞い降りてきていました。

春になると太陽の日差しはそれなりに眩しくなってくるのですが、風が冷たいので気温は低く、今の時期でもダウンコートとロングブーツを着用するのが常。



正にミースさんが描いた風景そのものなのです。


オランダに住み始めて20年弱になりますが、「オランダは天気が安定しない」ということを本当に実感しています。一日のうちで、「曇り、雨、晴れ」が目まぐるしく繰り返される日がとても多いのです。

年間を通じて風が強い国でおまけに山がないので、空を流れる雲の流れがとても早く、コロコロとお天気が変わります。




おまけに、季節ごとの天候もとても気まぐれ。1〜2年住んだだけでは分からないのですが、数年以上オランダに住むと、「日本のように◯月は大体こんな気温でこんな天気が続く」という常識が通用しないことを実感します。


夏でもノースリーブの服を着た翌日にダウンジャケットを羽織ったりする時もあったり…。とにかくお天気も気温も実に気まぐれ。なので、タンスの中にはいわゆる夏服と冬服が混在して並んでいます。

衣替えという概念もないので、「自分が寒ければ着込む。暑ければ薄着」という感じで暮らしています。だから、7月でも半袖の人もいれば、革コートにロングブーツを身に付けている人もいたり…。




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以下の写真は高速道路を走っている時に撮った写真です。写真の右側は雨で、左側は雨が降っていないのがお分かりになりますでしょうか? 実際に見ると、もっと境目がはっきりと分かってとても面白い景色です。


白い雲と黒い雲。晴れと雨。全てが混在しています…。


黒雲は厚いのですが、晴れている箇所もあります。

なので、車を走らせていると…。土砂降りになったり、晴れたり…。実に忙しい。


高速を降りたら、晴れ間がぽっかりと。でも、車のフロントガラスには雨が落ちてくる…。


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私もオランダに住むまでは、「オランダ=青空の下に広がるチューリップ畑と風車」だったのですが、実際は全く違います。

家族ともよく「観光ブックに載っているオランダの写真は、晴れた瞬間に急いで撮ったものが多いよね」と話していたり…。


なので、オランダ旅行に来られた方で、「晴れの日が続いて、そんなに寒くない」という数日間を過ごすことができた場合は、とてもラッキーです。

実は、先月に日本から我が家に泊まりに来た友人たちが、そんなラッキーな人たちでした♪


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ちなみに、オランダ人はまず傘をさしません。風が強く、雨は降ったりやんだりの繰り返しなので、傘ではなくフード付きコートを着用するのが常。

というか、オランダ人は濡れても気にしないので、髪の毛が雨でぐしょぐしょになっていても、そのまま自然乾燥。体温が高めなので風邪もそんなにひかない…らしいです。

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